2018年8月25日土曜日

とわの愛よ、恋よ。

こんにちは。
また、暑くなってきましたね。
お元気ですか?

こんなこと、公にすることでもないのですけれど、少しだけ、お付き合い下さい。

先日、福島の祖父が永眠いたしました。
福島県いわき市勿来が、母のふるさとです。
この地の、熱を、人のあたたかさを、私も幼いころから肌で感じて生きてきました。
今回のことでも、それを再確認しました。

まだ式の前でしたのに、沢山の方がまずは祖母の顔を見に、と、家まで足を運んで下さいました。
お花屋さんが、「生気をなぐしっちゃだめだよ」と、真っ白なお花を数種綺麗に選んで、鉢にして持って来てくださいました。
お隣の方も、まだ越してきてそんなに経たないのに、「いーづでも話し相手にはなるがらね」と。小学生の娘さんも、恥ずかしそうにしながら一緒に来てくれた。
誰かいらっしゃる度に、忙しいのだけれど、でも、私は嬉しかった。

祖母も、祖父も、多趣味な人です。
祖母は裁縫、お花、書道、墨絵、刺繍、木彫、社交ダンス。一部お免状も持っていて先生をしています。
祖父は、テニス(ダブルスで国体選手だったことが判明、祖父よ、何故黙っていたのか)、写真、俳句、そして社交ダンス。

写真の句は、祖父がよみ、祖母が書いたものです。
祖母は、ぽつりぽつり、祖父とのなれ初めや、他にも色々な初めて聞く二人のものがたりを語ってくれました。
二人の出会いが小さなダンスホールだったなんて、今の今まで、本当に知らなかった。
祖父が祖母のお誕生日に、必ず真っ赤な薔薇の花束を贈り(白い花鉢を届けて下さったお花屋さんに毎年お願いしていた)、祖母と花とを写真に収め、「誕生日アルバム」をつくっていたなんて知らなかった。私の誕生年からはじまる、文字が添えられた写真たち。

これから少しずつ、二人のものがたりを聞いていこう。
祖母が話したいことを、ゆっくりと。

最後にご紹介するのは、祖父23歳、祖母27歳(当時、祖父には22歳だと言っていた。というか祖父が「22歳に見える」と言ったので「じゃそういうことで」としていた。この話もとても面白かった。)、初めてのデートでクラシック音楽のかかる喫茶店に行き、
(以下、本当は西の方言)

祖父「これ、プレゼントです」
祖母「いえ、私は男の人から頂き物はしない主義なんです」
祖父「開けてみていただけませんか」
祖母「本当に結構です」
祖父「いや、一回、一回開けて中を見てください」
祖母「・・・。」

問答の末、しぶしぶ箱を開け、一瞬で祖母の心が桃色になった贈り物です。
鼻歌を歌いながら、『北極』でアイスキャンデーを土産に買って帰ったくらいルンルンだったそうです。
木彫りの、犬のオーケストラ。
まぁるい台には、指揮者がいました。
その子は、祖父のお供にと、祖母が棺に入れました。


じぃじ、大好きだよ。
ありがとう。

玲子

2018年7月8日日曜日

ことばを、きく、みる、という試み

こんにちは。
なんて暑いのかしら今日は!

黙々とお稽古中の青色文庫、間もなく、開幕です。
目白にひっそりと建つ古民家で、音読展覧会を開きます。
呼吸さえ見えてくる、言霊が浮遊する、展覧会です。
是非いらしてください。

第一部で私が語る大正時代の文豪の恋文は、自分で言うのもなんですが、必聴だと思います。
長くないけど、そこに確かにある、情念。
勿論、他の方々のもそれぞれの味わいで、日本語って本当に面白いです。

また、リーディング上演ならではの試みとして、昨年2017年秋に上演しました『グランパと赤い塔』のスピンオフとして、特別な後日談のエピローグが書き下ろされました。
作者である吉田小夏の祖父母の、実在するの恋文をモチーフとした場面となります。
これは、わたし、ホロリときました。
恋文小夜曲といえど、明るいピンクやオレンジだけでない、群青、濃緑様々に、おかしみを散りばめてお届けします。

(夕涼み会では、わたくしお手製の梅シロップジュースをご堪能いただけます…)

青☆組 ことばの音読展覧会 第四弾
『青色文庫 -其四、恋文小夜曲-』
作・演出:吉田小夏
日程:2018年7月13日(金)-19日(木)
会場:ゆうど(目白・古民家ギャラリー)

青色文庫は、劇団 青☆組による、体感型リーディング公演です。
風の音、床の軋み、水を汲む音・・。
古民家に流れるささやかな自然の音を柔らかな伴奏にして、ことばを奏でる俳優達。
吐息や衣擦れさえ聞こえてきそうな畳の部屋での上演は、劇場とは一味違う特別な時間となるでしょう。
五感の全てで文学を味わう、ことばの音読展覧会。
シリーズ第四弾は、恋と手紙にまつわる物語集をお届けします。
この夏、恋文を、あなたに。

A『恋文小夜曲』
大正時代の文士達が書き綴った恋文を愉快に物語る第一部と、セレナーデの歌曲集のような第二部の二本立て。第二部は、吉田小夏の新旧の戯曲から、恋にまつわる色とりどりの台詞達を作者自らセレクション。詩情溢れるダイアローグとモノローグで紡ぐ、恋物語の短編集として再構成。音読展覧会ならではの、五感で味わう言葉の花束をお贈りします。

B『声に出して楽しむ、青色文庫』(ワークショップ企画)
↓↓↓
こちらのワークショップは、完売となりました。

【出演】
福寿奈央 藤川修二 大西玲子 土屋杏文 有吉宣人  ― 以上、青☆組
細身慎之介(CAVA) 吉澤宙彦(演劇集団 円)

【公演日程】
7月
13日(金)19:30-A
14日(土)15:00-A【完売】/ 18:00-B【完売】
15日(日)12:30-A(追加公演) /15:00-A
                     18:00-★ / 19:30-A
16日(月・祝)14:00-A / 18:00-A
17日(火)19:30-A
18日(水)19:30-A
19日(木)15:00-B【完売】 / 18:00-A

* 受付、開場、共に開演の30分前です。開演時間を過ぎるとご入場をお待ちいただく場合がございます。
* 会場は、和式の古民家の一室となっております。椅子席をご希望の方はお早めにご来場ください。
*★印の夕涼み会は、上演やワークショップではなくイベントの時間となります。詳細は劇団のHPで随時ご紹介いたします。

【チケット】
A予約・前売       2,500円
A当日          2,800円

*全席自由・日時指定

ご予約は、私に直接ご連絡いただくか、
goo.gl/m6eFxV
からも承ります。

【スタッフ】
制作協力 太田久美子 (青年団)
演出助手 久間健裕 (ネジマキトカゲ)
宣伝美術 空
企画製作 青☆組
協力 (株)ALBA/演劇集団 円/CAVA/スターダス21/寺垣沙織(無隣館)/青年団/(有)レトル

【会場地図】
古民家ギャラリー「ゆうど」 -目白駅より徒歩7分
〒161-0033 新宿区下落合3-20-21
TEL:03-5996-6151(公演中のみ)

目白通り沿い『下落合三丁目』信号の手前の角を右折。
右折してすぐ左手にある、車止めのある細い路地に入り、右側三軒目。
(会場には駐車場がございません。公共交通機関をご利用ください。)
https://goo.gl/ysWUhG

2018年5月10日木曜日

あたらしいこと

なんだか毎日寒くって、風邪をひいてしまいそうです。

新年度、先日、高校生たちに会いに行きました。
新入生のまぶしいこと!
そして、例年そうですが、ついこの間まで先輩にべったりだったはずの新二年生の逞しさよ!
写真のつぼみのように、間もなく花開かんとする期待に溢れた姿に感動しました。

私自身の次回出演作品もいざ、花開かん。
こちら。『青色文庫ー其四、恋文小夜曲ー』

『グランパと赤い塔』から引き続き、細身慎之介さん(CAVA)と吉澤宙彦さん(演劇集団 円)をお迎えしてお贈り致します。
声を合わせるのが楽しみです。


玲子