さよなら、ちょうちょうたち

青☆組 vol.25
『Butterflies in my stomach』

お蔭さまで、公演は無事に幕引きとなりました。
ありがとうございました。

生まれたこと、今生きていること、それは死に向かっていること。
いつかの誰か、知らぬ誰かにも想いを馳せること。
忘れられないいくつもの人生の欠片たち。
本当にいろいろなことを考えながら、紡ぎました。
お客様の前で、わたしはまるはだかでした。いつだってそうなんだ。
わたしが未だ踏み出せない非常にパーソナルな弱い部分は、37歳となった今も全て拭えるはずはなく、それは全く喜ばしくはないですが、大切に撫でる日があってもいいのかもしれないと、思ったりもしました。

終演後、お客さまの表情は様々で、わたしはそれを、幸福な気持ちで見ていました。みんな、ここで同じ時を生きた。77分間の旅を、いや、どこかから劇場に来るまでも含めて、いやいや、みなさんがこの世に生まれて、今日この時までを、生きた証なのだと、思ったのです。脳裏に焼きついて離れないあなたの涙。

本当に、ありがとうございました。
またお会いできる日まで、勇ましく、歩き出しましょう。
いち、に、いち、に……。


大西玲子

(金子愛帆さん撮影のお写真をいくつか・・)

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