間もなく旅立ち、神有の地へ。

『ルルコのおはなし』
昨年に引き続き、間もなく島根への旅立ち。
今回は松江市恵曇(えとも)小学校と浜田市旭小学校のみなさんに会いに行きます。

この作品は、初演が2009年。
再演を重ねるたびに、初演時の自分たちを褒めたくなります。
この土台をつくったあの頃の私たちは、小屋入りしてもまだ繕いもの等をしながら、それでもおおらかににこやかに過ごしていました。そういえばピザを頼んだりもしました。
そういった、心のゆとり、なんどきでも喜ばしくなるたけ幸福に時を刻もうというメンバーの在り方が作品の基盤となっていると思います。
作品の中では、様々なところに心が持ってゆかれます。
しあわせや、笑顔だけじゃないです。
でもその先へ、涙や寂しさを抱えたまま、一歩踏み出す8歳のルルコ。
昨年観てくれた子の中には、ラストシーン、「ルルコの横にはお母さんがいて、笑ってると思った」と言ってくれたり、お見送りのときにタンポポを摘んでプレゼントしてくれたり(ルルコはおはなしの登場人物たちに宝物をひとつづつもらう)……。想像力豊かに観てくれて、本当に嬉しかった。

昨年は、公演の後に生徒さんたちとワークショップをしたり
給食をいただいたり、
校内放送をさせていただいたり
こんなかわゆいお見送りをしていただいたり
こちらの方がたくさんのお土産をいただいた公演でした。
今年はどんな子どもたち、それを見守るおとなたちに会えるのでしょう。楽しみです。
旅から帰ったら、雑司ヶ谷でも一回だけ、上演します。

主催:芸術家と子どもたち
2018/11/11(日)14:00~15:10 (上演時間およそ65分)
http://www.children-art.net/zoshigaya-ksta/theater-2/

待っていてね。
ゆくよ、ゆくよ。
おはなしを旅して、いちばん会いたい人を、探そう。


大西玲子

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