ゆれる。

こころや スカートや 指先がゆれて

あたしは舞い上がる。

すぐに地上に戻ってこられたけれども
まだ3ミリ浮いてる。


悲しみを伴うと分かっているのに
衝動を優先させたい時がある。

その衝動を
嫌悪し 所詮そんなもんだと空っ風を吹かせて泣いていた頃もあった。
——所詮そんなもんなのかとは今もたまに思う。

けれども

こんな夜は
素直にゆれたあたしを
誰も責めない。
静かな温もりと
その後わりとすぐにやってきた空白。
他の人にとってどれだけの事かは分からないけど
あたしにとってはその温もりは宝物だったので
空白の罰を受け入れます。

そして ありがとうと想う。





玲子

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