あるときの詩。



わたしの足元
足元でやる

わんぐり
ちりぢり

死ぬまで 稽古 稽古 稽古

新しいもの よりもただひとつ
見つめつづけること
伝える為にやること
生活に根をはること
それも これも 同じ

死んでるヒマあらへんと言う祖母

わたしの足元にあるもの
足元でやる

今日の次に明日が来ること
わたしの土を見つめること
ちりぢりの欠けらも
わたしの手にあったことは確か
それをふみしめ 音を聞くこと
自分の音色に耳をすまして
はい 
死ぬまで




大西玲子
岐阜県多治見市にて

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