飾るときめき



幼い頃、ひな人形を飾るのが大好きでした。
ひとつひとつ箱から取り出して、笏・桧扇を持たせ、冠をつけ、お囃子の楽器や、勿論菱餅・あられを並べるのも大興奮。
私にとっての一大イベント。
ひな祭りのご馳走は決まっておいなりさんで、卵と葱と貝のお吸い物と一緒にもりもり食べました。
すごい顔をしてピースサインをしている写真が残っています。

今では出すこともなくなってしまっていたので、最寄の駅で7段のひな人形が飾られているのを見て、当時をぶわぁっと思い出しました。
あのワクワク感。

みんな表情が違って、色々妄想しながら写真を撮っていたらかなりの時間を過ごしてしまいました・・
今日載せたこの写真は、中でも私がずっと好きなセットです。
私はミニチュア好きなのです。
陶器でできたミニチュアのティータイムセットで一人でゆるやかに遊ぶのが好きでしたし
先にも書いたように、笏、桧扇、冠、楽器、雪洞、そしてこの箪笥や台子のセットなど、ひな人形ではこの小さな飾りに特に興奮していました。
細やかな手仕事・・・素晴らしい・・・
後継者不足ではないかしら、心配。

自分の心配しよう。
職人になろう。



大西玲子

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